筑西市ナビ「ちくナビ!」

筑西市ナビ 「ちくナビ!」

あけぼの・経営ニュース

vol.359 マネーフォワードとFreee(その2)

 つい最近まで、寒い寒いと言っていたのに、あっと言う間に本日、関東地方も梅雨入りしました。寒さから暑さにかけては、とりわけ一気に進む印象が強いですね。

 さて、今回は第2弾として、マネーフォワードとFreeeという、自動仕訳機能の付いたクラウド型会計ソフトの「使い勝手」を書かせていただきます。

  1. 自動仕訳機能
     まずネットバンクやカード情報を自動で取込んで仕訳計上する機能ですが、いったん取込んで「自動」に設定しておくと、取引がある都度に、「未承認の取引が○件あります」と表示され、科目も自動的に設定されます。そして、そのまま登録(承認)ボタンを押すと、自動で仕訳が計上されますし、仮に科目を変更したい場合は、新しい科目を指定すると、次回以後は自動的にその新しい科目が付けられます。この機能はマネーフォワード、Freeeともあまり差はありません。
  2. データ連携銀行(データの自動取り込みが出来る銀行)
     マネーフォワードの方が連携銀行は多いのですが、私の場合、常陽銀行の法人用ネット口座については、連携銀行にも関わらず、データの読み込みは出来ませんでした。連携銀行とのデータ自動読み込みは、自動仕訳機能という最大の「売り」の入口ですので、契約形態にかかわらず、もっと確実さが求められます。  一方もともと連携していない銀行については、自分でネットバンクに入った後、口座データをエクセルのCSVという形式で取りだし、並べ替えた後、マネーフォワードなどに読み込ませる作業が必要になり、利便性が落ちます。ちなみにジャパンネット銀行のようなインターネット専業銀行での取引は、問題なくデータ自動取り込みが使えます。またジャパンネットは振込の際「トークン」という使い捨てのパスワードの入力を要求されますので、今まで事故がなく、最近増えている不正送金対策にもなります。なおVISAやアメックスなどのカード取引は、ほぼ問題なく自動取り込みできます。
  3. 手入力の際のデータ確定スピード
     マネーフォワードでは入力した後、データが確定するまでやや時間がかかり、遅い感じがしますが、Freeeは割とスムーズに入力が可能です。
  4. 設計思想
     マネーフォワードとFreeeのいずれも、経理の素人が作業することを前提としています。エアレジなどの無料ソフトと連動して、売上仕訳も自動計上できます。中小企業の人的資源を、本業の粗利益を生む部署に集中できるということです。

2014年6月5日号(359号)

 このページは、佐藤典哉税理士事務所・株式会社あけぼの会計様が発行されている『あけぼの・経営ニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。

このページのトップに戻る