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佐藤会計タックスニュース

vol.243 黒字化への道

 こんにちは。

 マイケル・ジャクソンの死亡が伝えられてから1週間ほど経ちますが、テレビでは連日彼に関するニュースが流されています。筆者もファンというほどではなかったものの彼のこれまでのヒット曲を映像とともに見ると、改めて影響力のある偉大な歌手だったんだな、と痛感いたします。アメリカは「強欲資本主義」と言われて久しいですが、一人の青年が有り余るお金を稼ぎ出すことによって生まれた悲劇は、当人の孤独も相まって悲惨な感さえあります。ご冥福をお祈りいたします。

 さて、今回は「黒字化への道」というタイトルで書かせていただきます。

 ここ何年かは企業の赤字決算割合70%という流れでしたが、最近では赤字割合80%のラインに入りつつあります。そこで今後も続く厳しい経営環境の中で黒字を生み出すためになすべきことを、改めてピックアップさせていただきます。

  1. まず月次決算をやれる体制を作る
  2. その月次決算の精度を上げさせる(会計事務所をうまく使う)
  3. 当期の予算を作る。社長が指示して経理担当者または会計事務所に数字化させる
  4. 前月の経営結果に対する業績検討会を、毎月実施する
  5. 業績検討会の向こう1年間の開催日時を決め、参加者、月次決算の終了期限、資料準備の責任者を決め、会議の開催時間厳守(2時間とか)とする。開催内容は予算と前年に対する比較の中で、予算未達の科目の[1]理由、[2]課題、[3]解決のための具体的行動計画、[4]その期限、[5]実施担当者とする。翌月には必ず前月の行動計画の結果報告をさせ、できた場合には大いに褒め、できなかった場合にはその理由と修正した新たな行動計画を決める
  6. 決算3か月前には決算対策検討会を開き、決算での経営成績の予測を立て、納税資金確保や節税策、赤字の場合には決算日までにできる利益創出策を検討し、同様に期限、担当者を決めて実施する。

 このように挙げると、何か中堅規模以上の企業向けの話のようですがそんなことはありません。小人数の企業でも十分できます。コツは幾つかありますが、

  1. まず社長一人でやろうとしない。必ず回りの社員を巻き込む。
  2. 特に次月の開催日時は絶対に動かさない。必ずこの検討会は開催する。得意先からの要請も丁重にお断りする。まず自社の経営を優先する。
  3. 経理を透明化する。公私を分ければ業績検討会に社員を参加させられる。

 *要は、必ず業績検討会を開催する仕組みを作ることですね。

2009年7月5日号(243号)

 このページは、佐藤会計事務所(所長・税理士 佐藤 典哉)様が発行されている『佐藤会計・タックスニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。

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