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あけぼの・経営ニュース

vol.347 クラウド型会計・給与ソフトの出現

 いつの間にか12月になってしまい、つい先日のうだるような暑さが朝晩の冷え込みに変わりました。間もなくクリスマス寒波もやってきます。1年は早いものですね。

 さて、今回はクラウド型会計・給与ソフトの出現と、わが事務所の対応について書かせていただきます。

 以前は会計や給与ソフトを購入してパソコンにダウンロードし、毎年の法律やフォームの変更に対応するため保守契約をソフトメーカーと交わさなければならず、費用的にも少なからぬ出費を強いられてきました。

 しかし、インターネットの接続環境が飛躍的に向上したことにより、クラウド上のソフトを自分のパソコンやアイパッドで使える時代が到来しました。ソフトがクラウド上にあるということは、パソコンサイドでソフトをいちいちレベルアップする必要がなく、そのための保守契約も不要になります。さらには、様々なソフトが提供されるようになり、経理を巡る処理は大きく変貌を遂げつつあります。

 今、リリースされてから1年ちょっとで1万本以上使われているFreeeというクラウド型ソフトがあります。これはジャパンネットや東京三菱銀行などの口座取引と「同期」して、自動で仕訳を立ち上げるソフトです。

 また、他のメーカーはパソコンが苦手の高齢者向けに、ペン先にCCDカメラのついた特殊ペンで出納帳を書くと、筆跡から自動で仕訳を起こすものを来年1月にリリースするそうです。大幅な「変化」が起きつつあるのです。

 さて、わが事務所の対応ですが、従来版を希望される一部のお客様を除き、会計ソフトはクラウド型を無料で提供させていただいております。また、今月から給与ソフトもクラウド上で動くものを無料で提供開始いたしました。クラウド型ということはパソコンを選びませんので、世界中どこにいても動かすことができます。

 さらに、誤送信やウィルスの心配のあるメールを原則取りやめて、暗号化された「電子会議室」というクラウド上の会議室を使うこととし、加えてクラウド上の「書庫」を設け、あらゆるデータをPDF化してこの書庫に保管できるようにいたしました。しかも、わが事務所のお客様はこれらすべてを無料でお使いいただけます。お客様のご希望により、スキャナーで領収証やレシートをPDF化してもらい、わが事務所がそのデータを電子会議室から取り出し起票するサービスも始めました。

 経営では、「人、モノ、カネ」を、利益を生み出す部門に重点投下することが大切です。

 クラウドの普及により、より安全に間接コストを圧縮できるようになったのです。「敵は時代にあり、変化する時代に合わせて自社を変えていく」ことが重要ですね。

2013年12月5日号(347号)

 このページは、佐藤典哉税理士事務所・株式会社あけぼの会計様が発行されている『あけぼの・経営ニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。

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