筑西市ナビ「ちくナビ!」

筑西市ナビ 「ちくナビ!」

佐藤会計タックスニュース

vol.227 グーグル

 こんにちは。

 アメリカの新大統領はオバマ氏で決まったようです。同時にアメリカ上下院選挙でも民主党が地滑り的勝利をおさめ、ブッシュ政権による共和党の保守政治が否定された結果となりました。平和で多様な価値観を許容する国になってほしいですね。

 さて、今回は「グーグル」について書かせていただきます。

 きっかけは以前「超・整理法」という本を書いた早稲田大学大学院の野口悠紀雄教授が、新たに「超・超・整理法」という本を書き、その中でグーグルが大きな変革のキーになりつつあると言っているからです。このことは経済評論家の勝間和代氏も同様な触れ方をしており、「知」の存在が大きく変化し、新しい「知」が古い「知」を駆逐していくとも語っています。昨今、旧来型の代表である新聞がグーグルストリートの個人情報に対する危惧や批判などを展開しているのも、この新旧のせめぎ合いという側面から読み取ることもできるかもしれません。

 グーグルの特徴を一言で言うのは困難ですが、いくつか列挙してみると

  1. グーグルを利用する場合、メール、ワープロ、表計算、世界中の詳細地図、ニュース配信、スケジュールなど、ほとんどすべてが無料である。
  2. 検索機能が秀逸で、しかも驚異的速度である。グーグル内に無料で大規模なサーバー機能を持つことができ、ここに書類やメール、写真、本の内容などを保管しておけば、必要な時には検索機能ですべて呼び出すことができる。たとえば「事業承継」という文字で検索をかけると、文章中に「事業承継」と記された書類をすべて呼び出す。従ってコンピューター内の書類をフォルダーで分ける必要がなくなり、ただ保管だけすれば良いことになった。
  3. マイクロソフトのビスタやオフィスなどのように、パソコンの中に重いソフトを持つ必要がない。そのため高機能で高容量のパソコンやサーバーが不要である。ソフトはネット上のグーグルの中にあり、ネットを通じて常に最新の状態で、かつ無料で使用でき、どのパソコンからも自分の作った書類を呼び出せる。
  4. ユーチューブ(動画映像)により、情報が文章ではなく映像化されつつある。

 無料の国内・国際電話ソフト「スカイプ」が出た時も驚きましたが、それ以上にグーグルは大きな変化のきっかけになると思います。現在ではパソコンでグーグルストリートを見ながら、引っ越し先の建物のどこから家具を入れるかをお客様と打ち合わせする引っ越し業者も出現し、新たな事業のネタやアイデアは続々出てきそうです。皆さんも(利用は無料ですので)試しにぜひ使ってみてください。

2008年11月5日号(227号)

 このページは、佐藤会計事務所(所長・税理士 佐藤 典哉)様が発行されている『佐藤会計・タックスニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。

このページのトップに戻る